神話占合札
富士印刷株式会社 お問い合わせ サイトマップ
コラム

伊勢神宮 外宮参道の「神話占合(うらなひ)」


「天照大御神出で坐しし時、高天原も葦原中国も自ら照り明りき」。


これは、日本神話の中の一節です。多くの神さま
の力を合わせたお祭りによって、お隠れになってい
た天照大御神が、岩屋戸からお出でになると、神さ
まの住む高天原も現世も自然と日が照り明るくなっ
たという場面です。


伊勢神宮外宮へと続く参道沿いの一軒の刃物屋さんで、この神話の一節に出会いました。
「お伊勢さん」などと親しく呼ばれている伊勢神宮の正式な名称は、「神宮」です。五十鈴川上に鎮座し内宮と呼ばれる皇大神宮と、伊勢市駅近くに鎮座する外宮と呼ばれる豊受大神宮、および別宮など125社の神社の総称です。皇大神宮には、皇室の御祖先の神であり、日本人の総氏神とも言われる天照大御神が祭られ、外宮には、衣食住をはじめとするすべての産業の守り神としてあがめられている豊受大御神が祭られ、伊勢には、神話の世界が広がっています。

伊勢市駅から外宮へといざなう参道の中程に、明治大正の面影を残す木彫り看板の商店があります。

看板の持ち主は、100年以上も続く刃物屋「伊勢菊一」さんです。数年前、商店の存続が危ぶまれましたが、伊勢の町に愛され続けたこの店を残したいと願う人たちによって、継承されました。今では、刃物を取り扱うだけでなく、伊勢の文化を全国に発信する外宮参道の寄り合い処として、伊勢や神宮にまつわるお土産や書籍を販売し、地元の方や観光客に愛されています。

店を覗くと、無数の矢がささった大きな切り株が目にとまります。「神話占合(しんわうらなひ)」と称されるこの切り株が、私に神話との出会いをもたらしました。

神話占合を知るには、まずは挑戦から。43本もの矢から、一本を選び出し、その矢に対応する神話の一場面を紹介した札を手にします。

「神話占合」とは、古来より日本に伝わる神話を読みやすい形にまとめ、その一場面が物語る意味や教訓を読み解くものです。今の自分に照らし合わせ、自分を見つめなおすきっかけとなってもらいたい、そして神話を通じ、日本人の豊かな心を取り戻したいと願う想いから生まれた占いと教えていただきました。

古代日本人の心のありようを感性豊かに描いた日本神話は、今もなお共感できる物語であり、その響きは美しい言霊となって、私たちに生きるヒントを授けてくれると菊一さんは言います。

「天照大御神出で坐しし時、高天原も葦原中国も自ら照り明りき」。この一説を自身にあてはめてみました。何事も後ろ向きに考えてしまう私に、自発的な行動によって未来を切り開きなさいという戒めにも似た教えを与えられたような気がしてなりません。

神話から読み取れるメッセージは、その折々の心のありようによって変わる。思わぬ気づきや励ましなど、幾度となく自分を見つめなおす機会を与えてくれると、菊一さんは続けます。

神話に触れながら、生きる道を授けてくれる神話占合や菊一さんとの出会いは、日本文化、そして伊勢神宮をさらに好きにさせました。日本文化を真剣に見つめ、文化を発信する人々の手で、伊勢神宮は守り続けられていることを、深く感じました。そして、日本文化に触れることで、日本人の心の豊かさを感じました。

この度「神話占合」が、「神話占合札」として商品化されました。神話の一場面が記さ
れた43枚のカードと、その神話の解釈や読み取れるメッセージが添えられた冊子がセットになっています。また、伊勢の風土に培われた歴史ある伊勢木綿の包みも赴きを感じさせてくれます。ぜひ、この機会にお試しください。

詳しくは

伊勢 菊一 ホームページ 
http://isekikuichi.com/


をご覧ください。
個人情報保護について
コラム
SIAA



Copyright (c) 2002 FUJI PRINTING CO.,LTD. All Rights Reserved.